1学期第4週

テーマ:オブジェクトとは?


Javaはオブジェクト指向言語です。
これを身につけないと先には進めません。(^_^;;
この際、ばっちり身につけておきましょう。
オブジェクト指向を身につけるのは結構手強いので、事前に予習をお願いします。
授業が始まりましたらじゃんじゃん質問をして下さい

参考となるWeb:
役にたつWebをご存じでしたらご紹介下さい。

参考となる書籍:
臼井による独断と偏見による説明です。
他に書籍をお持ちの方はご紹介下さい。推薦する書籍も教えてくださいね。

クラス、オブジェクトのまとめ:

今回は金魚に登場していただきました。

クラスは「種」を表わし、その種の一般的な性質(属性)や能力(メソッド)を示したもの。
ここでいう属性は、体重がある、色があるという性質の枠組みを与えることである。
また、メソッドはその種が持っている共通の能力を整理したものである。
したがって、「いわゆる金魚」というものはクラスにあたる。

インスタンスとは「個」を表わし、その性質には「個」を判別するすべての値が与えられる。
すなわち、体重はいくら、色は何色と具体的な値が示される。
また、金魚という種が持つ能力以外に、その金魚の持つ独自の能力もメソッドとして与える。
したがって、目の前にいる「とある金魚」はインスタンスである。

オブジェクトとは、現実世界における観察の対象である。
たとえば、「この金魚は寝ている」というときの金魚は観察対象としてのオブジェクトであるが、あるクラスに属するインスタンスであると解釈することもできる。
すなわち、金魚クラスの「チョメちゃん」というインスタンスである。
このように、現実世界の対象をモデル化した「クラス+インスタンス」で表現される対象物の写像をオブジェクトと呼ぶこともできる。


別の例で示します。

めだかの学校の「生徒」さん全員は「生徒の集合」、すなわち生徒クラスである。
そして、生徒の○○さん、■■さんは、インスタンスである。
つまり、人間という全体集合の中で同一の条件を満たした(この場合、めだかの学校に入学した人)人間の部分集合、すなわち生徒の集合を生徒クラスという。
この生徒の集合を構成している個々の生徒をインスタンスと呼ぶ。
そして、1人1人の生徒を(現実の生徒もモデル化した生徒も)オブジェクトと呼ぶ。

一般的に言い直すと、オブジェクトの部分集合をクラスといい、その構成要素をインスタンスという。
(だから、クラス階層のてっぺんはオブジェクトなんです)


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